志賀原発、夏の停止必至 北電「枝野見解」に当惑
北国新聞 【4月21日02時51分更新】
http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20120421301.htm
枝野幸男経済産業相が20日、関西電力大飯原発3、4号機(福井県)以外の原発につ いて、今夏までの再稼働は困難との見方を示したことで、志賀原発の夏の停止は必至の情 勢となった。北陸電力は電力需給の安定に向け、火力のフル稼働が避けられず、関係者か らは「トラブルは許されない」との声が上がった。火力増発に伴う燃料費の増加を理由に 、北電が電気料金の値上げに踏み切る可能性もある。 「『何で今?』という思い。理解 しがたい」「徒労感でいっぱいだ」。20日の「枝野見解」に対し、電力関係者に当惑が 広がった。北電は「需給状況は厳しく、1日も早く志賀原発を再稼働するため地元の理解 に努めたい」(地域広報部)とあらためて強調した。
志賀原発は1、2号機とも、再稼働の条件となる安全評価(ストレステスト)の1次評 価結果を原子力安全・保安院へ提出し、保安院が専門家会議で審議中。評価結果の提出は 2号機が全国で16基目、1号機が17基目で、「後発組」となる。
志賀原発は昨年夏も停止しており、北電は家庭や企業に節電を要請している。
北電は需要期の夏に備え、今春に火力4基を停止して点検している。北電の火力は10 基あり、夏にすべてをフル稼働できる体制にする方針だ。このため、「原発なし」で今夏 に想定する供給力は581万キロワットで、需要が2010年8月に記録した過去最高( 573万キロワット)に達しても「余力」がある計算になる。
ただ、北電は「火力が1基停止すると、数十万キロワットの供給力がなくなる」として おり、長期の運転停止につながる故障やトラブルは起きないようにする必要がある。
北電が26日に発表する2012年3月期の決算は、火力増発に伴う燃料費の増加で赤 字に転落する見込み。原発再稼働のめどが立たない中、13年3月期も経営が厳しくなる ことは確実視されている。
電気料金について、久和進社長は「志賀原発が再稼働すれば、料金は値上げの必要がな い」と述べているが、逆に原発停止が長引いた場合、値上げの可能性が浮上することにな る。
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